【自民党】「公明抜き」都議選に自民危機感

自民党は7月の東京都議選に総力戦で臨む方針だ。


 小池百合子都知事の高い人気を背景に地域政党都民ファーストの会」が
躍進の勢いとされることに加え、
固い組織力を持つ公明党の協力も得られないとあって、危機感は強い。


 「自民党の都議候補は風が吹かなければ回らない風車ではない。
足を使って情熱と政策を訴え、私たちの力で風車を回していく」。
11日の同党都連決起大会で安倍晋三首相(党総裁)はこう声を張り上げた。


 決起大会では都議選で掲げる公約を発表。
最大の焦点となっている築地市場中央区)の豊洲江東区)への早期移転や、
都民税減税を盛り込んだ。いずれも小池氏が態度を明確にしていなかったり、
慎重姿勢を示したりしている課題で、同氏との違いをアピールした。


 4年前の都議選で、自民党は擁立した59人全員を当選させた。
現有議席は維持するだけでも容易ではなく、
小池氏人気や公明党の離反で過去最低の38議席を割り込むとの見方もある。


 こうした苦境を踏まえ、自民党は既に異例の態勢を敷いている。
都連選対本部の設置を通常の大型連休明けから約1カ月前倒ししたほか、
都議選で初となる参院独自の選対も置いた。
比例代表で支援を受ける業界団体票の取りまとめが念頭にある。
派閥ごとに担当選挙区を決め、所属議員を張り付けることも申し合わせた。


 だが、党内からは「都民は国会議員の名前なんて知らない。
張り付けたってしょうがない」(ベテラン秘書)との声も漏れ、
手応えがあるわけではない。二階俊博幹事長は記者会見で
「党はできるだけのことをやるが、甘えは認めない。選挙は自分でやるものだ」と
候補者に奮起を促した。


 一方、都議選で小池氏と協力する公明党山口那津男代表は会見で、
自民党から決起大会に招かれたことを明かし、
「党内の結束を深める目的だろうから出席は控えたい」と距離を置いた。

Yahoo!ニュース
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