【民進党】辻元清美を見習って、「二重国籍」問題について、蓮舫氏自ら明らかにし、党のホームページで詳細に掲載したらどうだろう

http://www.sankei.com/premium/news/170412/prm1704120004-n1.html

 大阪市の学校法人「森友学園」への国有地売却問題をめぐり、学園の籠池泰典前理事長の妻と安倍晋三首相の昭恵夫人とのメールのやり取りにその名前が、何度も登場する辻元清美元国土交通副大臣(56)。このメールのやりとりなどに関し、辻元氏に3つの疑惑が浮上したが、「デマ」として真っ向から否定している。ただ、社民党時代から異彩を放つ辻元氏をめぐってはデマが絶えないようで、公式ウェブサイトには他には見られない、あんなコーナーまであるのだ。

中略

 現在、このコーナーに掲載されているのは「震災に関するデマ」「日本赤軍、過激派に関するデマ」など10のデマ。「震災に関するデマ」では、辻元氏が7年の阪神淡路大震災の際、被災地で反政府ビラをまいたとのデマについて、「このような記事は、事実無根であり、辻元は、(これを報じた)産経新聞に対して名誉棄損で裁判を起こし、勝訴しています」とし、東京地裁の判決要旨も掲載している。

 「日本赤軍、過激派に関するデマ」についても、「まったくの事実無根。辻元清美がそのような団体に身を置いたことも、関係したこともありません」とし、「またそうした事実があれば、辻元清美は『国土交通副大臣』になれなかったでしょう。『身体検査』でひっかかるはずです」として、関係を否定した。

 「支援物資を横流ししたというデマ」では、東日本大震災の発災当初、辻元氏が設立したピースボートいわき市の支援物資を横流ししたとの情報に、「第一に、ピースボートの活動地域は、福島県いわき市ではなく、宮城県石巻市でした。いない団体が支援物資の足止めをすることはできません」と否定。残り7つのデマについても同様に全て否定する見解を掲載している。

 ただ、デマについては詳しく論拠を示して否定する辻元氏だが、秘書給与詐取事件をめぐり14年に衆院議員を辞職し、15年7月に逮捕され、16年2月に東京地裁で懲役2年執行猶予5年の有罪判決を受けたことについては、「デマについて」の「日本赤軍、過激派に関するデマ」の中に、関係を否定する根拠として「秘書給与問題のときの捜査の結果、どんな疑いも出てこなかったことから明らかです」などと触れているだけで、プロフィルに記載はなかった。

 「人の噂も七十五日」とばかりに、デマや醜聞に対しては静かに時が過ぎ去るのを待つことが多いが、わざわざコーナーまでつくるのは、それだけインターネット上には辻元氏に関する情報が数多く出回っているからだろう。デマに対して公式ウェブサイトで否定することで沈静化を図るのが狙いなのだろうが、これだけコーナーになっていれば辻元氏がデマや流言飛語と戦うイメージをネットユーザーに与える可能性もある。かつては、国会質問で集団的自衛権行使をめぐって小泉純一郎首相(当時)に「ソーリ」と12回も連呼して詰め寄り、「社民党ジャンヌダルク」と呼ばれたこともある辻元氏、たくましくデマさえも武器にし、ピンチをチャンスにしていると言えるかもしれない。

 翻って民進党、そして蓮舫代表(49)である。民進党は3月29日に「3つの疑惑」を報じた産経新聞政治部長宛てに柿沢未途役員室長名で抗議文を出し、「ネット上に流布している流言飛語をあたかも根拠ある疑惑であるかのように報道した」と批判した。真偽がよくわからない疑惑であるからこそ、それを当の本人に確認、その努力をして、読者に伝えるのは報道機関の役割だと思うが、民進党にとってはどうやら違うらしい。

 蓮舫氏は30日の記者会見で「辻元さんに対する言動のファクトチェックは極めて容易にできる。にもかかわらず、疑惑と報道した新聞社に対しては抗議文と法的措置も含めて対応を考えている」と強調した。産経新聞が31日朝刊に政治部長名で同党の抗議への反論記事を掲載すると、4月6日の記者会見では「報道の自由は保障されておりますので、産経新聞が自らの責任で見解を表明することには何ら反対はいたしません」と一転、強硬姿勢は腰砕けになった。代表就任直前に発覚した「二重国籍」問題の“真実”をいまだに明らかにしていない蓮舫氏が何を言っても世論の支持は得られず、逆に反発を買ったのだろう。

 ならば、辻元氏を見習って、「二重国籍」問題について、蓮舫氏自ら明らかにし、党のホームページで詳細に掲載したらどうだろう。なにしろ自身に関することだけに。ファクトチェックは、極めて容易、いや不要なはずだ。低迷を続ける民進党の支持率も上がるかもしれない。 </divhttp://tabwekia.xyz/