安倍政権は、慰安婦像問題で今後どんな対応を迫られるのか?
そもそも「慰安婦像問題」の本質はなにか?
作家・適菜収氏は最新刊『安倍でもわかる保守思想入門』のなかで、
安倍の歴史に対する卑劣極まりない態度を批判する。
日韓基本条約で解決済みの問題を蒸し返し、
日韓政府が裏ですり合わせた河野談話を踏襲し、
「不可逆的」に歴史を裁断したのは安倍である。
1991年に日本政府が調査を始めたところ、200数十点に及ぶ
公式文書に慰安婦の強制連行を示す資料は一つも見つからなかった。
にもかかわらず、官房長官の河野洋平は、慰安婦連行に強制性が
あったとする「河野談話」を発表。
その後、談話作成に関わった石原信雄元官房副長官の証言により、
韓国政府が選んだ元慰安婦16人からの聞き取り調査だけで
「強制連行」を認めたことが明らかになった。
談話作成には韓国政府が直接関与。当時の政府関係者らの証言に
よると、日韓両政府は談話の内容や字句、表現に至るまで発表の
直前まで綿密にすり合わせていた。聞き取り調査の結果は、
在日韓国大使館に渡され、韓国側は約10カ所の修正を要求。
日本政府の公式事実認定においても、韓国の修正要求を受け入れていた。
当時、河野は「この問題は韓国とすり合わせるような性格の
ものではありません」と発言していたが、大嘘だった。
要するに、自民党と韓国政府は日韓両国民を騙したのだ。
安倍は河野談話がデタラメであることを知りながら、権力を握ると
河野談話を見直すつもりはないと表明。オバマの前で「河野談話は
継承し、見直す考えはありません」(2015年4月28日)と述べ、
「戦後70年談話」で、河野談話を引き継ぐことを日本政府として確定させた。
私は「軍による強制連行はなかった」などと見てきたようなことを
言いたいのではない。慰安婦として働かざるを得なかったという点
では広義の強制性はあったし、記録に残っていないだけで実際に
強制連行はあったかもしれない。しかし、後世の人間の政治的判断
により歴史を確定するのは、政治の越権であり歴史の冒?以外の
なにものでもない。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170411-00005249-besttimes-soci
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